おはようございます。
雨ばかり続く山陰地方。寒さも日ごとに募ってきました。
さて、連日お伝えしている、安来市の観光パンフレット「たちより手帖」。
たくさんの地域を訪れ、いろいろな方にお会いしました。

こちらは、「天野紺屋」さんの染め糸。
すごくかわいくて、取材をしながらかなりときめきました。

このほか、実際には冊子に載っていないけれど、
ご協力を頂いた方たちもたくさん、いらっしゃいます。
取材を始めた当初、安来という街をどう表現したら手にとってくださる
皆さんに喜んで頂けるのか、今までとはちょっと違う安来を見て頂けるのか、
ずいぶんと悩みました。
既存のパンフレットにないものを探して歩いたり、同じ風景も何日も通って
いろいろな角度から見てみたり。
そんな時、「たちより手帖」にも掲載されている「清水寺」の貫主さんと
お話をさせて頂く機会がありました。

いろいろな場所で講話をされていたりして、お話をうかがえるのはとても
ありがたいこと。
清水寺の四季折々の風景の魅力や、座禅、写経などについてうかがった後、
「安来の魅力ってどこにあると考えられますか?」という質問を
してみました。
もともとは地元の方ではない貫主さん。
そんな貫主さんから見る安来の良さは、
「ちいさくても、素晴らしいものがたくさん集まっている」ところにあるそうです。
大きくて有名なものももちろんあるけれど、それだけではなく、ひとつひとつは
とても素朴でささやかなものでも、それが集い、当たり前に暮らしに根づいている
ことが、魅力なんじゃないか、とおっしゃいました。
「メジャー=ベスト、ではない。マイナーなものをいくつ持っているかが、
価値を決めるんじゃないでしょうか」というお言葉が、すごく印象的に
心に残っています。
これはきっと、どの街についても言えること。
ささやかでもその街らしいものがたくさんあることが、豊かさにつながって
いくのだと思います。
そして、それは街だけじゃなく、「人」にも通じることなんじゃないかな、
と思いました。
大きなことはできなくても、日々の暮らしの中で心地よいものや楽しいものを
どれだけ持っていられるかが、豊かさにもつながっていくのかも。
貫主さんの言葉を聞いて、取材をした先々の風景や、出会った方たちとの
会話を思い出し、ああ、それが安来なんだなとしみじみ、感じることができました。
自分たちが感じた「あるがままの安来」が表現できているかどうかは
わかりませんが、少しでも皆さんに、その土地で暮らすこと、その土地を
愛することの楽しさを伝えられたら、と思っています。
さて、お知らせがひとつ。
キラリ秋冬号ができました。

くらしアトリエは、少しずつですが、いくつかの取材を担当させて頂いています。
今回の特集は「故郷の御飯」と「斐川」です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。