おはようございます。
ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたか?
くらしアトリエは、この連休ちょっと楽しいイベントがありました。

田植えですっ。

スタッフと子どもたちで、勇んで参加。
本当の農業の苦労に比べたらちいさなことかもしれませんが、少しだけ、農に携わることができたような気がして、とても充実した時間を過ごせました。
すでにご存知の方もおられるかと思いますが、特定非営利活動法人くらしアトリエは、このたび法人事務所を移転しました。
移転先は雲南市。それも、地元の方が聞いても「ええっ?…またえらい奥ですね」と驚かれるほど、ちょっとした山の奥です。
古いおうちを1軒、ご好意でお借りしています。田植えは、事務所の隣家のおじさんのご協力によるもの。
ずいぶん前から、法人としての事務所を探していました。
事務所としてだけではなく、作家さんが自由に製作活動ができたり、フォーラムが開けたりするような…まさに私たちくらしアトリエが思い描く「アトリエ」です。
ご縁のある方からいろいろな情報をいただいたりして、ずいぶん長い間あちこち探していたのですが、家賃が高かったり、今ひとつ思い切るきっかけがなかったりで、何年も経ってしまいました。そして、今年に入ってつながりをたどり、紹介していただいたのが今のアトリエの物件でした。
ひと目見て気に入ったのがまず、あたりの景色。

豊かで、でもとても奥ゆかしいひっそりとした自然が広がる場所でした。
決して主張はしていないけれど、立ち止まってじっと見つめていると、ひとつひとつがとてもいとおしく感じられました。
もともと、「森の冬じたく朝市」を通じて、雲南の素朴な魅力、人のあったかさに触れていた私たちにとって、この地をアトリエにすることはごく自然な成り行きなことのようにさえ思われたのです。
ここで何ができるだろう…と思ううちに、どんどんイメージが沸いてきました。今思うと、私たちがやりたいことが、この地のあちこちに無造作に置いてあるような、そんな印象でした。

役立ててくださるなら喜んで、と家主さんも了解してくださり、私たちが非営利団体であること、その活動内容、山陰のいいところをもっと多くの方に知ってもらいたいと活動していることなどを、自治会の皆さんに説明しました。
寒い冬の夜、市街地からは想像もできないほど雪が積もり、凍りついた路面にへっぴり腰で歩きながら、自分たちの活動を説明するために自治会が開かれる集会所に緊張しながら向かい、でも空に広がる満天の星たちに感動したのも、よく覚えています。
ちいさな集落ですが、皆さんとても真剣に私たちの思いを聞いてくださり、「自分たちにもできることがあれば」と、逆に声をかけてくださったり。
今回の田植えも、「子どもさんたちが喜ぶのでは」と声をかけていただき、ご自身の田んぼを提供してくださって、私たちのへなちょこな田植えにつきあってくださったのです。
この土地だからこそ感じられる、地元の方たちとの輪。とてもありがたく、日々感謝の気持ちでいっぱいです。

とかく私たちくらしアトリエは、運営しているHPが「スロウスロウ」ということから、いわゆる「スローライフ」を提案している団体、と思われがちです。
もちろん、ゆっくりと時間を使って生きることも、大事なこと。
でも、私たちが本当に伝えたいのは、田舎暮らしやロハスといった、1つの側面では決して説明のできない、もっと人間の心の深いところにあるものだ、と考えています。

心豊かに暮らしたい。
ひと言で言えばそんな言葉になるのかもしれません。これも私たちの思いをすべて説明しているとはいえないのですが…。
例え忙しくとも、あわただしい日常の中に埋もれていようとも、ふとした瞬間のちいさな自然のひとつひとつをいとおしみ、自分が生まれ育った土地をまるごと受け止め、その素晴らしさを伝えていきたい。
そして、自分の子どもたちや、そのまた子どもたちの心に、季節のにおいや、人を敬い、つながっていく楽しさをも、伝えたい。
そんな思いが、この土地からだったら素直に発信できるんじゃないか。
そう感じています。
とはいえ、まだ借りたばかり。古い家なので中は大変なことになっています。
活動の合間を縫って掃除をしていますが、見たことのない虫や蛾たちの死骸と格闘したり、カビとの闘いだったり…。
まだ電気もガスも通ってなくて、掃除もほうきと雑巾がけでやっているような状況です。

まだまだ始まったばかりのアトリエですが、今後ここから多くのことを発信していけるよう、努めていきたいと思います。
今度ともくらしアトリエをよろしくお願いします。